KPIを増やすほど現場が静かになる理由
- Takashi Kimura

- 2025年12月29日
- 読了時間: 2分
更新日:5月10日
KPIをもう少し細かく見よう!
経営やマネジメントの現場で、よく聞く言葉です。
数字で管理する。可視化する。正しい考え方に聞こえます。
ところが現場では、KPIを増やした瞬間から、なぜか“静か”になります。
クレームは減ったように見える。報告も整っている。数字も一見、悪くない。
でも、本質的なアクティブユーザー数や客単価は、一向に変わらない。
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現場では何が起きているのか
コンタクトセンターの現場で、KPIが増えると起きることはとてもシンプルです。
「怒られない行動」が最適解になります。
・この数字は下げないとまずい
・ここは突っ込まれやすい
・これは余計な仕事になりそう
その結果、現場は「良くする」よりも「安全にやり過ごす」方向に最適化されていきます。
声は上がらなくなり、改善提案も減り、問題は数字の裏に隠れます。
静かになるのは、良くなったからではありません。
諦めているだけというケースが、実は少なくありません。
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なぜ経営・マネジメント側は気づきにくいのか
理由は簡単です。数字は嘘をつかないように見えるからです。
KPIが整っていると「管理できている」「マネジメントできている」感覚になります。
しかし現場は、“何を測られているか”に合わせて行動を変えるだけです。
測られていない重要なことは、測られていないがゆえに、切り捨てられていきます。
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経営・マネジメントが持つべき視点
KPI自体が悪いわけではありません。問題は数字ではなく、数字との距離感です。
・この数字は、現場の何を守るためのものか
・このKPIが下がると、誰が困るのか
・逆に、この数字を守ることで失われているものは何か
こうした問いを、数字と一緒に持つことが重要です。
KPIは「管理の道具」ではなく、現場との対話のきっかけであるべきだと思います。
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まとめ
現場が静かなとき、それは「うまく回っているサイン」とは限りません。
むしろ、本当に危ないのは、数字は整っているのに、事業指標が動かない状態です。
数字を見る。でも、数字“だけ”を見ない。
このバランスが、どんな業界でも、組織を長く強くする鍵だと感じています。


